これから不動産売却をお考えの方がまず最初に思い浮かべるのが、【今売ったらいくらになるだろうか?】ではないでしょうか。
不動産は土地に定着しているもので、物件の個別性によって価格が異なり、また世に同じ物件は2つとないという特徴があります。例えば、同じマンション内であっても向きや階数は異なるわけで、当然その価格も異なるものとなります。土地に関して言えば接道の向き・間口・字型の違いによってやはり価格は異なります。
売出しに際しよく起きる事なのですが、売主の意向としては『できるだけ高く売却したい』、いわゆる【強気】の価格での売出しを希望しがちですが、その反面、買主側の立場に立ってみると当然に他の物件と比較をしているわけですし、過去にどれくらいで成約したのかを調べ、購入するには適切な価格なのかを検討しているものです。そのため、通常の取引相場よりも高めの価格設定をした場合、多くの買主候補からの検討から外れ売却期間が長引く原因となります。
まずこれからの売却をお考えの際はまずいくらで売出するのかに注意しましょう。
また、買主候補者の心理についても触れておきます。
消費者心理について解説・関与度とは?
いわゆる経済用語です。
関与度とは商品が消費者個人に対して与える購入に関しての心配や関心の度合いの事を言います。
例えば、洗剤やティッシュペーパーなどの日用品に関して、どこのメーカー・どんな品質をいちいち気にする人は少なく 特売のチラシやメルマガ等を見ると購入する動機になり得ます。これを関与度が低いと言ったりします。
反対に、車や住宅など購入する機会が上記のような商品と比較し少ないような商品に関して、消費者は購入を失敗したくないので購入前に情報を収集します。
例を挙げればキリがありませんが、住宅購入の場合でしたら購入者による以下のような調査がなされています。
- ローンはいくら組めるのか、組めばいいのか。
- 頭金はいくら用意すればいいのか。
- どんな立地の物件を選べばいいのか。
- ほしいエリアの相場はどんなものか。
- 住宅購入で失敗するとどうなるのか。
例にとれば、一番最初に目にした物件をいきなり申し込み、購入する人は統計上少ないのです。前者に対し、これを関与度が高いと言います。
関与度が高ければ情報収集意欲は高くなり、関与度が低ければそこまで時間を割いて情報収集をしようと思わないという事です。
次のステップでは不動産売却の費用について解説します。
【不動産売却の準備|ステップ2】
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