家の売却を不動産業者に依頼したがなかなか売れない、そんな声にどう答えればいいでしょうか?
もし、あなたがすでに家の売却をスタートさせていて、一定の期間売れない状況が続いている場合、まずは確認してもらいたい事が大きく分けて2つあります。
- 売却している不動産の価格
- 売却依頼をしている不動産屋
この2点に焦点を絞って、家がなぜ売れないのか現状の確認と対策について解説していきます。
1.そもそも売却価格は合っているか?
1-1.近隣の物件は絶対に無視していはいけない
物件の売却を依頼する際は価格が重要な要素である事は言うまでもありません。
特に、住宅の場合に限って言えば、その価格設定のほとんどが取引事例比較法(近隣の成約事例と比較して算出する価格の事)によって決定されたものであるとすれば、対象不動産近隣の売出中物件を無視してはいけません。
例えば、X区Y町で探している相手に物件を訴求しようと考えた場合、あなたの物件が5000万、同条件の物件が4800万で売出されているのであれば後者の成約が早いという事が予測されます。(残債の兼ね合いで価格が下げられない場合は別)
ですので、まず売却依頼をしているけど売れないという場合は近隣の売出物件を調査してみましょう。
調査方法はポータルサイトで検索する程度で大丈夫です。
1-2.できればポータルサイトのデータをもらおう
もしあなたが現在物件の売却をどこかの不動産業者に依頼しているのであれば週にどれくらいのアクセスがあったのか確認する方がいいです。
不動産業者によっては業務報告とともに送ってくれる業者もあります。
1-3.情報鮮度を忘れてはいけない
不動産を情報と捉えた場合、だいたい2週間程は反響が多い時期と言えます。
もし、その期間に購入候補者を集める事が出来れば、成約率を高める事が可能です。なぜでしょう?
そもそも反響があるという事はそれまでそのエリアで探していた人が他の物件では満足できなかったゆえ問い合わせしてきている状況と捉える事ができます。一番逃すべきではない顧客ともいえます。
いくら相場と乖離している物件だとしても最初の1、2週間は問い合わせなりが見込めますし、実際に反響があります。
他の物件と比較した上で購入するか、見送るかの判断が現地案内の末なされるとすれば、案内・反響がなくなった状況では価格を見直しする方が得策とも言えます。
しかし、当初想定した金額からの値下げは精神的負荷も大きい故、売出をする前に必ず相場について調査するようにしましょう。
関連記事:このようなサイトを利用して相場を調べてみる事をおススメ致します。
2.不動産業者を疑え
そもそも積極的に営業していない可能性がある
先に述べた事を思い出して頂きたいのですが、価格が間違っているとそもそも購入候補者を集客する事ができません。その場合、金額を下げていく方針に思考が働きます。これを値ごなしと呼んだりします。
価格が合っていなければ根ごなしは必要な作業ではありますが売主側からすればおもしろくもなんともありません。で、あれば売出の金額のまま最高高値で売った方が気持ちはいいものです。確かに、1人の人に購入してもらえればいいのですが、いつになるのかいくらになるのか分からない金額で媒介を受けた不動産業者が積極的に営業しない可能性に連動する要因は潰しておくべきです。
3.需要があるのか?
3-1.需要がないと言うけれど。。。
そもそも需要がないとはなんでしょうか?
住宅の場合、その場所に住む事が目的であり、事業用であればそこで事業を営むのが目的です。そのどれもにかなわない状態を需要がないと捉える事が出来るでしょう。
ですが届けるべきところに情報が届いていないケースも多々あります。
例によって、空き家問題が取り沙汰されて耳新しいですが、空き家を欲しい人もいるのです。何に価値を見出すかは人それぞれ、法人それぞれですので諦める前に、物件の状況を把握して届けるべきところに情報を届けるのもひとつの手です。
3-2.リフォームして付加価値をあげようは正しいのか?
リフォームして付加価値をあげるという側面から見た場合、それは正しいのでしょうか?
賃貸の場合、リフォームをして現在の需要に合わせていく、つまりバリューアップという事ですが、そういった行為はある程度必要でしょう。
しかし、売買の場合は買取再販業者でない場合は中途半端なリフォームになるケースが多くまた、経費も掛かるのでリスクとも取れます。
もし、既存の建物がそんなに古くない場合はアクセントクロスや床を修繕するなどの対策はとれますが、物件が古い場合は、想定できる範囲で現況のまま販売するの方がベターです。自分でリフォームしたい層も取り込めるからですが、はじめからリフォームされていると自分が思っているのと違うと思われるからです。
まとめ
- もし今、不動産を売却している最中であればまず価格を疑いましょう。
- どれほど集客できているかは可能な限り可視化しましょう。
- リフォームしなければ売れないは必ずしも正しくない。物件の状況によって考えよう。
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