先日の郊外問題について引き続き考えてみたいなと思います。
関連記事:郊外ニュータウンの高齢化問題
ニュータウン問題ではなく
団地問題について。
都内が高いなら郊外へ というふうに考える方も少なからずいらっしゃるとは思いますが、
断然郊外系の団地が格安だと思います。
某埼玉東部エリアの団地の売買価格は
200~300万です。(坪10万円台~坪20万中くらい)
ずばり安いんですね。
エレベーターなしが多いので 下層階の方が上の階と比較した場合には高く取引されます。(この辺マンションの査定とは違います。)
高齢の方はただでさえ、階段の上り下りが大変ですし、家の出入りが億劫になれば引きこもりがちにもなっちゃいます。また高齢化に伴う売却相談も多いです。
居住費を浮かしたいという発想になれば団地買って住まない手はないんですが果たしてそれだけで人は住みたいと思うでしょうか?
以下 あくまでも主観ですので別途ご意見を賜れればと存じます。
縁もゆかりも 何もないところは兎角きつい
そもそも地元に住んでいる人が買うっていうのはありだと思います。
少し条件付きですが。
職場が比較的近く、友人・知人が近隣に居住している等の場合はいいと思います。
そうでない場合、
例えば
通勤で結構な時間が取られる。
労働時間が長い。
にあたるような方は敬遠した方が無難です。(言われるまでもないかと思いますが。)
まず 家が遠いと遊ぶ時間に制限が加わります。(終電問題、通勤で疲れるから遊ばない等)
また、一緒に行く相手がいないと地元の飲み屋にも行きたくなくなります。(バルみたいな一人でも入り易そうな店があればまだマシですが、こういう店がない郊外も多い。)
するとだんだん孤独になりますし、家と職場の往復だけになる可能性があります。(私は仕事は程々に遊べ派です。)
この年齢になると出会いがないとよく耳にしますが、余計出会いがなくなります。
郊外の孤独はマジできつい
郊外ってファミリー向けの商業施設が多いです。
デートでショッピングモールもいいのですが、そもそも出会いがなくデートする相手がいないと行かなくなります。
かといって都内まで出るのはメンドイのでやっぱり外出たくなくなります。
今は家でネット出来るのでいいのですが、たまには出かけたくもなります。そんな時、遊びに行くところがない問題がありますかね。(人と一緒に行かないと機能しない場所が多い。)
あと、女の子に『今夜遊び来ない?』っていうと少しばかり敬遠されます。だって終電で帰れないじゃない?
付き合いが固定化される
仮に近場で働いていて、地元の友達も多い場合だとしましょう。
そのコミュニティが心地よいものであればこれ以上の財産はありません。それに居住費が安く済むので最高です。
ですが、いやなコミュニティだったら如何でしょうか?
これ程イヤな事もないわけで、どっかでかければ誰かに遭いますし、飲みに行く人も毎回同じ人になります。(もう一度言いますがいいコミュニティだったらそれが一番いいと思います。)
私的には持ち家が欲しいけど高いから郊外に買う事に反対な理由は主にこういう理由が大きいですね。
金銭感覚以上に身体感覚
住居問題でどうしても金銭の問題はつきものです。
誰にだって予算があるわけで、その予算内に当てはまる物件を探すわけです。
問題は購入が目的化すると失敗しがちですし、思ってたのと違う、、、何てことが起こりうるわけです。(仮に熟慮したって思ってたのと違うとなりますからね。)
前述した、コミュニティに埋め込まれて 幸福に直結している型の人は金銭換算しにくい財産ですので大いに定住する事をおススメするんですが、
あまり地縁的履歴がない場合だと寂しい事になるのではないかと。
安さありきの他エリアからの人口流入は今後もあまり促進されない気がします。
多くの人が安いから住む というより身体的に合ってるから住むという価値観になっているように思います。(安いとこ探してくれってリクエストは現実的にありますが)
安全・安心というよりも住んだらまぁまぁ楽しいかが問題なんじゃないかと思いますが、、、どうなんでしょうか。