インスペクション活用で中古住宅流通活性化、改正宅建業法が衆院通過
宅地建物取引業法の一部を改正する法律案が28日、衆議院本会議で可決された。
今回の改正では、既存建物取引時の情報提供の充実を図るため、媒介契約締結時、建物状況調査(インスペクション)を実施する者のあっせんに関する事項を記載した書面を依頼者へ交付すること、買い主等に対して建物状況調査の結果の概要等を重要事項として説明すること、売買等の契約成立時に建物の状況について当事者の双方が確認した事項を記載した書面を交付することが盛り込まれた。
また、消費者利益の保護の強化と従業者の資質の向上のために、営業保証金制度等による弁済の対象から宅地建物取引業者の除外、事業者団体に対する、従業者への体系的な研修実施努力義務の賦課も記載されている。
(以上 R.Eポート記事より)
以前にもお伝え申し上げました住宅インスペクション。
http://www.nerimafudosan.com/archives/20160317590.html
http://www.nerimafudosan.com/archives/20160307442.html
ここ最近、査定時にインスぺ話も踏まえてお話ししてますので、
巷の反応を少し。。。
そもそも知らない
え?なんすか?それ。
みたいな反応が多かったです。
先ず以て、瑕疵担保系のお話しって売主さんにとってはあんまり聞きたくないお話しかと思います。
住宅売却の際は取引の1回性の側面が強く、、、、ご要望として共通するのは
・高く売りたい
・面倒は嫌
です。
当たり前ですね。
私個人の経験談としては バイク売る時に手離れよく、高く売れればいいと思ってましたから 『何か売りたい』と思った人の心的傾向としてはこんな感じなんでしょう。私もそうですし。
ちなみに知り合いの業者さんも知りませんでした。
感想として『面倒いっすね。』でした。。。
なにが面倒なのか?
人にもよりますが、関係者が複数人となる、立ち合い回数が増えるのが面倒なんだと感じました。
そもそもこの法案、本義としては『中古流通を促す』にあるわけです。
昨今では取引の安全性・透明性が主流をなすような広告も相成って、不動産の相談は慣れない事はなるべく安全に駒を進めるべく、安全・安心な取引をしてくれる仲介へ買い・売りを依頼するんだと思います。
私の場合、査定時に取引の頭からケツまでの流れをざっくり話すようにしてます。(取引途中にいきなり言われると売主さんも対応できない為。)
実は、このお話をしている時に顔色はちゃんと見てまして、だいたいの性格とか今後のお付き合いの仕方とか判断してます。
面倒事が嫌いな人には本当にあっさりお話しします。
そんな方にはインスぺ話は面倒だと映るやも知れません。
別に全員が面倒くさがりではない
と、こんなお話しをして参りしましたが、面倒くさがりな人ばかりではございません。
買いたい側からすれば 安全な物件を買いたいわけで(厳密に言えばインスぺしてる=安全ではない)
そんな心理は重々分かるって人もいらっしゃいます。
なのでそんな方はインスぺしましょうってお話しにはなると思います。
ですがその程度で、インスぺしてるから売れるってわけではないのも事実かと思われます。
重説に盛り込む
インスぺの実施状況を重説に盛り込みなさいとありますが、おそらくめちゃくちゃサラっと説明されるんだろぉなぁという印象です。
『当該物件についてはインスぺは実施しておりません まる』みたいな。
恐らく、、、ですがあんまり浸透しない予感はありますね。
※中古流通を促すはずが、ダメ出し満載で建物価値0とかありそうですね。