皆様、物件ありきで探してませんか?
だいたい6:4くらいの割合で前者物件ありきでの反響なような感覚でございます。
確かに、いろんな物件を見るのもいいのですが
最終的な資金計画になると支払いが難しかったりそもそもローンが組めなかったりといったケースに多々出会います。
特に新築をご購入される場合は 現在の生活コストを上回る支払いを覚悟の上で購入される方もいるのではないでしょうか。
そこが落とし穴だったりします。
ここ5年くらい、家賃よりもローン組んだ方が安いという文句をよく聞くのですが、賃貸の場合ですとその土地に定住しなくてもいいわけですし、嫌であれば引っ越しは持ち家の場合よりも比較的容易です。
ですがせっかくの持ち家を持つわけだから支払いがトントン、もしくはそれ以上になっても仕方ないと思ってませんか?
ご注意頂きたいのは、物件購入においては論理よりも心理が勝るという事です。
具体例で申し上げますが、
結構な割合で主導権は女性にあるように感じます。単身の方の場合はこの例に当てはまりません。
普段はファミリー物件を扱う私なのですが、設備や具体的な質問は女性の方からが多いのです。仮に結婚し、お子様がいらっしゃる場合においてはこの傾向は特に顕著でございます。
悲しいかな、ほとんどのご家庭においては男性は寝に帰るだけの家が多くを占めるのが現状で、自宅は嫁、子供の為にあるという価値観が一般的です。
購入のキーマンが女性であるのです。
実際に物件のご案内をしていて思うのですが、まずは女性の顔色を窺います。
設備や安全性に関する質問は女性からが多く
支払いに関する質問は男性からが多いです。
そして最終的な判断は女性がする事が圧倒的に多いのです。
ここで敢て誤解を恐れずに申し上げますが、心理的要因での決定選好に進むのは女性です。
経験上、室内のキレイさ、実用性がその地域にきっちりと合っていれば女性に対しての訴求は完璧ですし、
反対に価格がその地域に住んでいる層のリミットを越えなければ売れます。
この場合は特に変な営業をせずとも売れます。
購入側の心理について申し上げましたが
このあたり、売主となる方も抑えておいて損はありません。特にその場所に長く住んでいるのであればどんな人が住んでおり、どんな価値観を持っているのか、我々仲介よりも詳しく知っているはずなのです。
さて、話は戻りますが物件購入の際に やはり物件ありきで内覧の申し込みがあるという事につき申し上げたい事がございます。
住宅購入の場合ですとやはり30代~40代の方に層が集中しますが、多くの場合は融資を利用される事かと思います。
ですが自身がいくらのローンを組め、そして今後どれほどの支払いをしていくのか理解していない方が多いのもまた事実です。
確かに、最近の仲介、特に客付け専門の業者さまは驚くほどの金融リテラシーのある方も多くなんとかローンを通してしまう猛者もいらっしゃいます。しかし、購入をご検討されている場合は、まず始めに資金計画を筆頭として物件探しを始めて頂きたいとはっきりと申し上げたく存じます。
弊社では特殊な場合を除き、ローンのあっせんはしておりません。と言いますのも、無理にローンを組む事が出来得る時代ですのでまずは資金計画ありきで進めなければ生活が破城し兼ねない事と、経験上そういうご家庭を見ております。
特に住宅購入の場合はリスクヘッジに疎くなりがちで、論理よりも心理が先行してしまいがちです。
勢いがなければ不動産購入はできませんが、ヘッジ前提での勢いを大事にしてください。
今後、給与が上がる予定がある等、ほとんどの人にはわかりませんし予期せぬ病やトラブルに見舞われて容易に支払いが不能になる事など多々見てましたので必ず、最初に資金計画を立ててください。